◆◆ 国宝姫路城、ただいま修理中
本日のケンサクは兵庫県は姫路城にいます(^^)
姫路城は、2009年(平成21)から開始した姫路城大天守の保存修理工事が佳境を迎えています。
これは、1964年(昭和39)の解体復元工事(全部壊して組み立て直しなんてやってたんですね)
から45年が過ぎ、漆喰壁(しっくいかべ)をはじめ上層部の「のき」やひさしに傷みや
汚れが激しくなってきたため、本格的な修理を行うものです。
国宝かつ世界文化遺産である大天守の保存修理工事は、今年で5年目に突入する大規模
なもので、工事は壁面の修復が中心です。大天守の1層、2層、3層の下の階は表面の漆喰
壁を塗り直し、4・5層は一旦壁をはがして、下地から修理します。
屋根瓦はできるだけ再利用しながら全面を葺き直して、破損した軒先などを修復します
また、昨今よく言われる耐震性能の評価結果に基づき、床組みの構造補強などの
耐震工事も行なう予定です。
また修理期間中、大天守内部は立ち入り禁止となりますが、大天守を覆う工事用の素屋根
(というか、工事用足場に壁と天井のついた巨大な箱のようなもの ←左写真参照)の内部
に見学者用のスペースとエレベーターを設置し修理現場を公開しており、国宝姫路城の最上
階あたりを外から見れるという、ヘリコプターでもチャーターしないと見れないアングル
からの見学と、そうそうお目にかかれない国宝級の城郭建築の修理現場がみれるという
興味深いものになっています。
←←今回の工事は鹿島が中心となっているようですね…
←←入り口には「天空の白鷺」と(写真左)。姫路城はその姿から別名
が白鷺城と言われています。
←←石垣の下からエレベーターで一気に最上階に(写真右)。工事現場
でもあるということで、ものすごくゆっくり上昇していきます。ガラ
ス窓なので窓側の人はちょっとテンション上がります(笑)
←←鯱鉾の待つ最上階へ(写真左)。←奥のギザギザ(写真右)が屋根の
上の鯱鉾の口です。屋根瓦の葺き替えはほぼ完了していました。瓦のと
ころの白いのは固定のための目地漆喰。完成直後に遠くから見ると、
雪が積もっているのではないかと見まちがえるくらい漆喰を使っています。
←下地の壁から出ている縄(写真左) この上に漆喰を塗っていく。縄は
壁のひび割れと剥落を防ぐのだすれば、ワイヤーメッシュみたいだね
←←壁の漆喰塗りの模様(写真右)。 左官屋さんの腕の見せどころ。
←平らな壁だけでなく、幕股(「かえるまた」と読む)の紋の造形も(写真左)
日光東照宮の幕股には「眠り猫」がありますよね。最上階の屋根の部分
で、蛙がふんばったような形をしているあの位置です。
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りの一渡櫓では、江戸時代、明治時代、昭和時代に天守閣に乗っていた本物のシャチホコも見れます(写真右)
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