◆◆ ケンサクくんのぐるめ紀行 【 53 】
朝晩の涼しさに秋の訪れを感じる今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
ここ数年、10月くらいまで残暑のような暑さだったような、そんな記憶だったのですが…
今年はなんだか例年より早い秋の気配ではないですか?昼間は相変わらずの暑さですけどね
本日は、ふらっと神戸は新長田に出撃です。長田区は神戸の西側にあり、じゃりんこチエの
世界のような(じゃりんこチエは大阪の西成ですが)そんな下町風情を残した町です。
阪神大震災のときには多くの家屋倒壊やその後の大規模火災により壊滅的な打撃を受けた
地域で、駅前商店街のアーケードには、復興時に芸能人やスポーツ選手や各界の著名人から
寄せられた激励のコメントがタイルとなってびっしりと路面に埋められていたり、
長田の復興のシンボルとして鉄人28号の実物大(?)モニュメントが南口に造られているなど、
いたるところに過去のことではない震災の記憶が存在しています。
(なぜ鉄人28号かというと「バビル2世」「魔法使いサリー」などで有名な作者の漫画家横山光
輝の出身地であるということと、倒れても何度でも力強く立ち上がるという意を込めて、
らしいです。 ちなみに2009年には長田区がこの鉄人28号に住民票を交付したことがニュース
になってました。長田区役所も粋ですね)
下町であるので、本場の味と言われるお好み焼き屋や焼肉屋も多く迷ってしまうのですが、
今日はお好み焼きの「青森」さんにGO!
名古屋の味噌カツのような地元民のソウルフードはどこにでもあるのですが、神戸人のソウル
フードは「そばめし」や「ぼっかけ」で、「青森」さんはそのそばめしの発祥のお店なのです
まず、お店に入るや、『カスすじ焼き(650円)』をオーダー。これはぼっかけと牛の腸を油で
揚げたものが入ったお好み焼で、これも名物です。(左はカスすじ焼きの作りかけ写真)
時間がかかるので先に頼んでおいて、待ってる間に『そばめし』をオーダー。
『そばめし』は一口で言うと、細かく刻んだ麺とぼっかけとごはんを一緒に刻むように炒め
ていき、地元神戸は長田のご当地ソースである「バラソース」(甘口・辛口は選択可)を混ぜ
て強火で更に勢い良く炒めたもの。 単純だけど香ばしいソースの匂いと旨みのある味付
けが癖になる、神戸の魂のB級グルメなのです!(左の写真はそばめし完成状態です)
そばめしをちょうど平らげたあたりのタイミングで、先程のカスすじ焼きが完成。
これにもバラソース(辛口)をハケで塗っていきます。(写真左)
しかし、昼なのに店内のほぼ全員のお客さんの前にビール瓶が置いてあるのも、下町なら
ではの風景なのかもしれませんね(^^)
そういえば、長田といえば、震災のあった1995年の初秋に「男はつらいよ 寅次郎紅の花」
(シリーズ第48作にして最終作)の撮影が行われた舞台でもあるので、このあたりの町の雰囲気や、被災
した当時の様子を見てみたい方はレンタルしてみてはいかがですか?
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