〒 夏に関するエトセトラ
こんにちは、山田です。
雨模様の空と湿度の高さではここ数日間のほうが6月中よりもより梅雨らしい様子であるように思います。
まだまだ場所によってはアジサイも咲いており、セミの声は今一つ遠い、そんな7月半ば、
いかがお過ごしでしょうか。
『やまとうたは 人の心を種として 万の言の葉とぞなれりける……』と古今和歌集の仮名序は始まります。
古今和歌集は平安時代前期の勅撰和歌集で、仮名序と真名序というひらがなと漢文で記された序文があります。
漢文の真名序よりは仮名序のほうがご存じの方が多いのではと思います。文字で読んでもよいものですが、
口に出して読んだ時は古文独特のリズムに心が躍ります。
(口に出して読むときは周りの人気にご注意ください)
古今和歌集は全20巻で構成されていて「春歌」「夏歌」「秋歌」「冬歌」や「賀歌」「恋歌」となどが
あるのですが、四季の中でも「春歌」「秋歌」は上下巻であるのに対し夏と冬は分かれていません。
和歌において夏冬は、特に夏はあまり好んで対象とされていなかったようです。
夏の季語一覧をぺらっと見てみると春や秋と比べるとハンカチ、ギャマン(ガラス)、スカーフ、プールなどと
カタカナが多い印象を受けます。
そんな不遇な?夏の歌だと
『夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいずこに 月やどるらむ』
(夏の夜は短いのでまだ宵のころだと思っていたら明けてしまった。
(こんなに早く明けては、月は山陰に隠れられないだろう)雲のどこに宿をとったのだろうか。)
が思い出されます。初見は何言ってるんだろう、くらいにしか思わなかったのですが、
後からじわじわ来る感じ。
夏は夜が短い、というのは朝が早く来るというのとニアリーイコールだと思います。
目が覚める頃にぱきっと明るい夏が好きです。冬は眠くなりがちですが、活動的になる(気がする)
夏が好きです。葉が茂って青々として目に優しい夏が好きです。冷たいお茶のおいしい夏が好きです。
赤が好きなのでショップに赤の並びやすい夏が好きです。浴衣を着た人が道行き、夏祭りがあって、
花火が上がる。ちょっと特別な日のある夏が好きです。
今年の夏は冷夏になるか猛暑になるか、まだ予測がつかないようです。少なくとも今よりかは
暑くはなるだろうな、とは思いますので対策もしつつ8月を迎えたいと思います。
ちょっと過ぎてしまいましたが「7月6日」は「サラダ記念日」だったので。
この夏もいい季節になりますように。