◆◆ ケンサクくんのぐるめ紀行 【 105 】

ケンサクくんのグルメ紀行105 猛毒 フグの卵巣が…の巻

     今回はお取り寄せグルメを。

   昨今のコロナ禍によりなかなか北陸旅行に旅行も叶わなくなってしまったこのごろ、以前より

   ずっと石川県を訪れた際にはぜひ、と思っていた幻の珍味が今回通販で手に入ることを知り、

   さっそくGET!  それが今回の油与商店さんの『フグの卵巣の糠漬け』 です!

   フグは皆さんご存知、猛毒をもつ魚として有名で、魚種ごとに皮や血液などの危険部位を、専門免許

   を持った料理人が取り除けば食べることができる美味ですが、肝と卵巣は猛毒部位として、施錠して

   厳重に管理して廃棄されることになっています。(なにせこの部分はフグの毒たるテトロドトキシン

   の強度は青酸カリの850倍というからもはや即死レベルです)

 なのに、油与商店さんには江戸時代から伝わる「木桶自家製いしる漬け込み」によって、

 猛毒の卵巣を塩蔵したあとに糠漬けにすることで(その期間はなんと2年!)、なんと

 猛毒はなくなり、珍味へと生まれ変わるというミラクル!

 しかも、ここの店のフグの卵巣が無毒化するメカニズムは現代科学をもってしても、未だ

 解明できていないというのが、逆に怖すぎません?笑  でも興味をそそられマス

 今回は糠(ぬか)漬けを2本と、さらにそれを粕(かす)漬けにしたものを1本注文!

①輪切り&輪切りあぶり(写真上)      まずは糠漬けの方のぬかをこそげ落とし、5mm程度に薄く

   輪切りにして日本酒のアテにしたり、白いごはんに乗せてみます。  いざ実食!

   …しょっぺえー!(>_<)  しょっぱすぎる! 即高血圧になりそうです(泣)

   そこでちょっと炙ってみます。ぬかの風味が香ばしくなりますが、更に塩辛さがUPしたような…    

   粕漬けの方で①をすると、粕の甘みが程よく中和して、しょっぱいですがアタマの血管が切れる

   ほどではないカナ~     ①なら粕漬けの方が好きカナ…

 ←②お茶漬け(写真左)    

   だしやお茶でお茶漬けに。海苔や大葉、ネギとの相性もいいですね。私にはこれも

   粕漬けの方が美味しいかなァ あぶったコの方がより合うかも… 

   食感はプチプチ感的には明太茶漬けに近いかな… それでいて味はもっと珍味っぽい。

   糠漬けの方はお茶をどんぶり2杯分かけて薄めてもまだ私にはしょっぱいかも(泣)

   ②もやるなら粕漬けのほうがオイシイ…

 ←③ふぐの子バターパスタ(写真左)      さて糠漬けの方をなんとかせねば…

   というわけで、パスタに投入して見ようかな…  粕漬けもチーズも同じ発酵食なの

   でカルボナーラにあえてみようとしたら「濃いのと濃いのはどうなん?」と反対にあ

 って却下。  ペペロンチーノに投入案も、「しょっぱすぎるのが軽減される?」と却下。 かくなる上は

 明太バターパスタのふぐの子バージョン『ふぐの卵巣粕漬けバターパスタ』意外にイケそうかも。

 クリームや唐辛子といった他の味との混ざりも少なく、フグの子の旨みが引き立つかも…

     さて実食!  う、旨い  予想以上に…(^^)

 バターのまろやかさでフグの子の塩辛さも程よくなるし、そういえばバターも発酵食だしね!合う!

 現代科学では解明できない、世界でも石川県でしか手に入らない珍味!一度試して見てはどうですか?

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